●学ぶ会2月研究会
武蔵大学の学生による模擬授業の報告。学び舎教科書を構成する「原始・古代」「中世」「近世」「近代」「二つの世界大戦」「現代」の6部の中から各1箇所を選び指導案を作成し、大学で模擬授業を行った記録。授業のテーマとねらいを書いたレジュメ、指導案、ワークシート、まとめ用のパワーポイントなど、一通りの形式を整えていた。生徒の考えを引出そうとするも、うまくいかないもどかしさを率直に語りながらの報告であった。教科書執筆者の前で報告する緊張もあっただろうが、努力の跡が窺えるよい内容であった。
●学ぶ会3月研究会
1本目のテーマは「中学生と学んだ第一次世界大戦とジェンダー」で、性差を利用して男性は兵士に、女性は男性を補助する役割に、恰も「自然に」動員したように感じさせている事実を、ポスターや種々の資料から考えていく授業。戦争状況によって女性の権利が拡大するという側面から、“一概に戦争を悪く言えない”との発言もあり、一面的な戦争観を乗り越えていた。
2本目は「『倭寇』って何者?-中学2年生の歴史の授業『倭寇』-」。『倭寇図巻』の絵の観察を通して倭寇と呼ばれている人びとの実態に迫っていく。倭寇=日本人という所属意識から見ていくと実態を見誤る、朝鮮人や中国人も多数参加しており、境界で生きる人びとで構成されていた事実に迫っている。結論を与えるのではなく、子どもの読み取りと感想を引出す授業であった。 |